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弁護士田中謙二と残留孤児とFMラジオ

弁護士田中謙二と息抜きという記事で、FMラジオのことを書きました。
実は、私とFMラジオとは深い縁があります。

それは、2007年のこと。
以前にも書いたように、私は中国残留孤児の集団訴訟に没頭していました。

その訴訟で問題になったのは、日本語ができない残留孤児(帰国者)の方に、どうやったら裁判の内容を理解してもらうかということでした。
裁判所法には、裁判は日本語で行なうと規定されています。裁判所は、この規定を楯に、日本語から中国語への通訳はしないと言います。
私たちは、日本国民でありながら日本語ができないことは、まさに残留孤児の被害であり、傍聴しても自分の裁判の内容がわからないというのは「裁判を受ける権利」が侵害されていると、そう主張しました。

議論は、平行線となりました。
訴訟が進行しないことを危惧した我々は「弁護団で通訳をつけるから傍聴席で通訳させてほしい」と切り出しました。
裁判所は「法廷が騒がしいのは困る」と否定的。
では「ヘッドセットのような同時通訳機をつけて、小声で通訳させるのはどうか」と我々。
「それならば認めてよい」と裁判所。
ようやくひとつ着地点が見えてきました。

ところが、国際会議などで使用される同時通訳機はレンタルでも非常に高額で、これを裁判期日ごとに負担していたら、すぐに弁護団会計は底をつくことになります。

そこで、私が考え出したのが、FMトランスミッターという機器で微弱電波を飛ばし、その電波に中国語の同時通訳をのせ、残留孤児(帰国者)の方々にはFMラジオで同時通訳を受信してもらうという方式。
トランスミッターとラジオ数十台、数万円の予算で足りました。
福岡地裁が採用し、後には大阪高裁や京都地裁でも採用されました。
これは、残留孤児 (帰国者)の方にとても喜ばれました。

FMラジオが実現した人権もあります。 なんてね。 
親友のN弁護士からは「田中さんは電波系弁護士だ!」と揶揄されましたけど。



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