Kazuya Yamano
弁護士
山野 和也
プロフィール
血液型 | AB型 |
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趣 味 | 旅行 カラオケ 音楽鑑賞 野球観戦 商店街巡り |
昭和61年 | 埼玉県生まれ |
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平成17年 | 東福岡高校卒業 |
平成21年 | 佐賀大学経済学部卒業 |
平成24年 | 関西学院大学法科大学院(未修コース)卒業 |
平成26年 | 福岡県弁護士会に弁護士登録 |
特に関心をもって取り組んでいる分野
- 離婚、子どもの親権に関する紛争
- 遺言、相続に関する紛争
- 未払賃金などの労働をめぐる紛争
- 交通事故
- 債務整理、過払い金請求
- 土地建物の賃貸借に関する紛争
- 医療過誤事件
地域活動
福岡県中小企業家同友会(筑紫支部)
弁護士会活動
高齢者・障害者委員会
犯罪被害者支援に関する委員会
仕事に対する思い
依頼者の皆様の不安や悩みを親身に聞き、共感し、その先を見据えたよりよい解決を共に考えていきます。
弁護団活動
福島原発事故被害者救済九州弁護団
ハンセン病家族訴訟弁護団
依頼者の話をよく聞いて、
どうしたら一人一人が幸せになれるかを考える
Q. 弁護士を目指したきっかけは何ですか?
A. 私の祖父が裁判所書記官だったので、祖父の家には法律書がありました。また、父も法学部だったこともあり、私も自然と法律の勉強をしてみたいと思うようになりました。私が高校を卒業する頃に、法科大学院制度ができたことも影響したと思います。
Q. 関西の法科大学院に進まれたそうですね。
A. 私は埼玉県で生まれましたが、幼いころを兵庫県西宮市で過ごしました。小学校2年生のときに阪神淡路大震災で被災し、しばらくして福岡県の小学校に転校しました。その後、大学卒業後の進路を決めるとき、子どものころの思い出がある兵庫県西宮市の関西学院大学法科大学院を選びました。
司法試験に向けて、人生で初めてというくらい勉強に打ち込みました。弁護士になるのは、秀才で東大に進学して…という人が多いように思いますが、もともと私は勉強がそんなに好きではありませんでした。人は人生の中で3年くらいは必死にがんばらないといけない時期があるという話を聞き、「今がその時だ!」と一念発起しました。先生方をはじめ多くの人の支えもあり、2013年に無事、司法試験に合格することができました。
Q. どんな弁護士になりたいと思い描いていましたか?
A. 学生時代から司法過疎地で弁護士になりたいと思い描いていました。弁護士が少ないため、どこに相談に行けばいいか分からない、どうしようもないからあきらめる、そんな人たちの力になりたかったのです。
例えば、目の前に2人の人物がいたとします。1人は声が小さくオドオドしている。もう1人は声が大きくしっかり主張してくる。それぞれの言い分をよく聞くと、オドオドしている人の方が正しいことを言っている。ですが、大抵の場合、声が大きい人が勝ってしまう。おとなしいのは本人の個性なのに、声の大きさや腕力などで結果が分かれてしまうのはおかしい。自分にはかなわない相手だからどうしようもないとあきらめ、モヤモヤとした気持ちを抱えている人たちの力になりたい。そんな思いが根底にはありました。
Q. ちくし法律事務所での新人時代を教えてください。
A. 司法修習生だった時期に、弁護士事務所の合同説明会で、コーディネーターの方に「こんな事務所がいい」と希望を伝えたところ、ちくし法律事務所を紹介され、2014年に入所しました。
新人時代は、事務所の先輩方から指導を受けたおかげで、書面の書き方などの基礎力が身についたと思います。弁護士は職人のような世界ですから、手取り足取り教えるというより、見て学ぶということが多かったです。相談者とのやりとりを聞き、どんな風に説明すれば分かりやすいのかなど、先輩弁護士から多くを学びました。
集団訴訟の弁護団に入ってみて分かったのですが、事務所の先輩弁護士は能力が高い。大手の事務所でもバリバリ活躍できるような先輩ばかりです。そんな先輩がたくさんおられるので、分からないことがあっても相談できる環境はありがたいですね。広い視点で物事をとらえ、自分では思いもつかなかった角度から、解決の糸口が見つかったりします。
入所した当初は、「目の前の人の不安を解消し、安心してもらいたい」と考えていましたが、ここで学んだのは「なぜそういう人が生まれてしまったのかを考える」ということです。そこまで目を向けないと、根本的な解決にならないからです。例えば破産事件。破産させて終わりでは、本当の解決とは言えない。なぜそういう人が生まれてしまうのか、国の仕組みの中で、そのような人を生む構造があるのではないか。単に事象を見るのではなく、背景や理由などを広くとらえて理解する視点が加わりました。
Q. 依頼者の話を聞くうえでどんなことに配慮していますか?
A. 依頼者の話を遮らない、否定しないことです。
私は話を聞く時間が長いと、自分でも思っています。全部聞かなくても結論が見えているときもありますが、話を遮って切り上げることは極力したくないのです。「これを言ってなかったな」、「あれを伝えていたら結論が変わっていたかも」と思う方は、話を全部聞かないと安心してくれません。自分の言いたいことをしっかり伝えた上でもらったアドバイスと、まだ言うことの途中でもらうアドバイスでは、依頼者の受け止め方が違うはずです。
また、どんなにおかしなことを言っていても、その考え方自体は否定しないようにしています。依頼者が「仕返しをしたいくらい恨んでいる」と言ったら、いいか悪いかはさておき、そういう気持ちになるというところは、まず受け止めます。
今はインターネットなどである程度のことは調べられるので、相談に来られる方の中には自分の心配事は大丈夫だと分かっているような方もいます。でも「弁護士から大丈夫と言ってもらえると安心する」という声を耳にするので、特に問題がないような相談であっても「心配でしたね、大丈夫ですよ」と意識して伝えるようにしています。私自身も心配性なので、「大丈夫」と言ってもらえるだけでホッとする気持ちは理解できます。
Q. 弁護士として、どんなことを大切にしていますか?
A. 弁護士が勝手に決めすぎないことは大切にしています。好きな食べ物、行きたい場所、やりたいこと、どんなときに幸せを感じるかなどは、人それぞれ違います。だから、自分の考えを押し付けるのではなく、依頼者の話をよく聞いて、どうしたらこの人が幸せに生きていけるのかを考える姿勢を大切にしています。もちろん、弁護士が決めた方がいい場合もあるので、依頼者がどういう人かを見極めて、その人にあった対応をするようにしています。
事件が解決を迎え、依頼者から感謝されたときは、やっぱりうれしいですね。暗かった表情が明るくなり、「先生に頼んで良かった」と言われたら、弁護士になって良かったと思います。事件が終わったとき、「これで先生に会えなくなるのが、寂しいです」と言っていただいたときはとても嬉しかったです。
Q. このサイトにたどり着いた方へメッセージをください。
A. どうぞ怖がらずに相談に来てください。風邪かなと思って病院に行くくらいの気持ちで来てみてはいかがでしょうか? 風邪かどうかも自己判断では分からないときがあります。法律事務所には、おおごとになってから来る方が多いのですが、ちょっと具合が悪いかなというタイミングで来てもらえば、解決の選択肢も増えます。
例えば、離婚の相談で来られたけど、ある問題を解決すれば離婚しないという選択もあるのでは?と思うこともあります。この道しかないと思っていても、別の道が見つかるかもしれません。そのためにも、一人で悩まずに気軽な気持ちで相談に来てください。