Yuta Tominaga
弁護士
富永 悠太
プロフィール
血液型 | B型 |
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趣味 | 剣道(五段) 読書 お笑い鑑賞 |
平成5年 | 滋賀県彦根市生まれ |
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平成24年 | 滋賀県立彦根東高校卒業 |
平成28年 | 九州大学法学部卒業 |
平成30年 | 九州大学法科大学院卒業 |
平成30年 | 司法試験合格(総合7位) |
平成30年 | 司法修習(72期熊本) |
令和元年 | 福岡県弁護士会に弁護士登録 |
特に関心をもって取り組んでいる分野
- 労働問題
- 相続、遺言
- 成年後見など高齢者・障害者のご相談
- 中小企業法務
- 交通事故
- 医療過誤
- 不動産、建築請負、賃貸借関係
- 離婚などの家事紛争
- 貸金返還
- 犯罪被害者支援
- 刑事事件
- 負債相談
- 近隣トラブルなど
地域活動
太宰府市商工会青年部
太宰府市倫理法人会
弁護士会活動
人権擁護委員会
手錠腰縄問題PT
災害対策委員会
労働法制委員会
弁護団活動
HPVワクチン薬害訴訟
「結婚の自由をすべての人に」訴訟
(同性婚訴訟)
地域のみなさまへ
ご相談先をお探しですか。この地域で働き、生活する弁護士だからこそ相談できることもあります。とことん地域に根差し、みなさまのご相談やお困りごとに親身に耳を傾け、たしかなリーガルサービスをもって安心感を提供いたします。
自分から地域に飛び込んで、関わりを持ちながら、
地域の役に立ちたい。
Q. 弁護士を目指したきっかけは何ですか?
A. 中学生のときに職場体験で裁判所と検察庁に行き、おもしろいなと思い、九州大学法学部に進みました。小学生のころから剣道一筋だったので、大学でも剣道に打ち込みました。大学2年生で進路を決めるとき、法科大学院に行き、弁護士や裁判官などの道へ進むか、一般企業に就職するかという分かれ道に立ったのですが、「せっかく法律の勉強をするならとことんやろう」と、弁護士の道を選びました。
Q. ちくし法律事務所へ入所した経緯は?
A. 法科大学院時代、エクスターンシップ(就業体験)で、福岡市の九州合同法律事務所に1週間ほどお世話になりました。そこで出会った小林洋二弁護士は「子宮頸がんワクチン薬害訴訟」の九州弁護団団長だったので、研修期間中はさまざまな弁護団活動に連れていってもらいました。このときの体験から、自分もこういう活動をしたいと思うようになりました。ちくし法律事務所には「ハンセン病国家賠償請求訴訟」で活躍された浦田弁護士や迫田弁護士がいらっしゃることから、入所を希望しました。
入所前には見学に訪れたのですが、事務所が温かな雰囲気だったことを覚えています。その時に、事務所の創業者である稲村弁護士は、事務局を大事にしながらアットホームな事務所づくりをされていると聞きました。実際に入所して、その言葉どおりの事務所でホッとしました。
Q. 法律家の中でなぜ弁護士を目指したのですか?
A. 自分には弁護士が一番向いていないと思ったからです。
裁判官は、裁判官室にこもって事件の起案を黙々と行います。検察官は、刑事事件ばかり。弁護士は、取り扱い分野が幅広く、その分たくさん勉強しなければいけません。また、事件のことだけでなく、お客さんと信頼関係を築いたり、事務所の経営を考えたりしなければならない。向いてないな、苦手だなと思いましたが「だからこそやってみたい」と思ったんです。実際にやってみて、やっぱり向いてないと感じることもあるけれど、だからこそ、日々勉強や検討を重ね、真剣に依頼者や事件と向き合っています。「突き詰めてやりたい」という性格も、弁護士の道を後押しました。
Q. どんな分野に関心がありますか?
A. 労働法を勉強していたので、労働問題に興味はあります。しかし、うちの事務所は地域の皆さんから幅広い相談があるので、各業界の平均水準以上の対応力が求められます。例えば、交通事故の裁判。被害者の弁護をする場合、相手側は保険会社の顧問弁護士、医療過誤の場合は、医療過誤専門の弁護士が相手となるでしょう。そういう人たちと互角以上に闘い、成果を出さないといけません。
近年、弁護士の数が増えたことから、業界で生き残るためには、法律事務所も専門分野に特化しています。依頼者の人生がより豊かになるよう支援するためには、知識は広く浅くではダメです。求められる法的サービスの水準も上がっているので、どの分野でも質の高いサービスを提供していかねばと思っています。
Q. 地域事務所の弁護士として、どんな活動をしていますか?
A. 私は滋賀県彦根市生まれ。ここが地元ではないため、努めて地域の団体に入り、皆さんと交流しています。太宰府市商工会青年部の活動では、「太宰府少年の船」の付き添いとして、小・中学生を長崎県の五島に連れて行きました。
また、事務所の創業理念を受け継ぐためにも、事務所外での「無料法律相談会をやりましょう!」と、先輩方に提案しました。自分から地域に入っていき、いろいろな方々と関わりを持ちながら、相談に乗りますよという姿勢が大事だと思ったからです。「1人でもやります!」と1から自身でチラシを作り、ポスティングもしました。最初は誰も来ませんでしたが、今では相談者や問合せが少しずつ増え、いまも定期的に開催しています。
Q. どんなときにやりがいを感じますか?
A. 1つは、依頼者から感謝されたときです。弁護士1年生のころ、大きな会社の破産事件に関わりました。全国に支店があり、借金の総額も大きい。債権者が押しかける心配もありました。会社の整理が無事に終わり、再スタートを切った社長から「いまこうしていられるのは、先生のおかげです」という言葉をもらったときは、とてもうれしかったですね。依頼者が人生で一番きつい局面で手伝いをさせてもらい、再出発してがんばっている様子を聞くと、弁護士になって良かったと感じます。
2つは、全国の弁護団活動です。「子宮頸がん予防ワクチン裁判」弁護団をはじめ、全国の原告、弁護士、弁護士以外の支援者との関わりにやりがいを感じています。自分の良心に従って、被害者に寄り添い、被害者の支援者たちと交流し、ともに支えていけるのは、弁護士冥利につきます。
Q. どんな弁護士を目指したいですか?
A. 日本で初めて全盲の弁護士となった、竹下義樹弁護士の講演会で聞いた話です。
司法修習生のころ、検察官や裁判官に言われたそうです。
「弁護士は、お客さんと共に泥をかぶってはいけない。なぜなら前が見えなくなるから」。また一方で、「弁護士は、お客さんと共に泥をかぶらなければいけない。なぜならお客さんの気持ちが分からないから」。
弁護士は依頼者に共感することが大事です。同時に、思いを受け止めて共感しつつも、依頼者の話と法律を照らし合わせ、法律の専門家として見通しを立てなければいけません。場合によっては「それはできない」と言わなければならない。どちらも正しく、どちらもできるようになりたいと思います。そのあたりのさじ加減は、ちくし法律事務所の先輩方はすごいです。
稲村晴夫弁護士は、「地域に根ざしても地域に埋もれない」を掲げておられました。その言葉どおり、この事務所では、地域の事務所で地域の相談を受けながらも、地域にとどまらない活動を全国の弁護士と連携しながら続けています。泥をかぶらず、泥をかぶるを両立させながら、地域にいながら質の高いサービスを提供できる、そんな風になれたらと思います。
Q. 相談を迷っている方に伝えたいことはありますか?
A. できるだけ早く相談してほしいです。時々、飛び込みで来られる方がおられますが、事務所の前をしばらく行ったり来たりして、「入るかどうかずいぶん悩んだ」と言われていました。相談を一通りうかがったら、「何日か眠れなかったので、相談して良かった」という声も聞きます。
「弁護士事務所には行きづらい、ハードルが高い」と言われますが、私たちもそれを気にかけています。だから、事務所の中で腕を組んで待つだけじゃなく、どんどん自分から地域に入っていき、そういう方たちと関わりながら、寄り添っていけたらと思います。事務所外では「無料相談会」も行っているので、ぜひそういう機会も利用してください。